雨の日に買い物へ

百貨店・書店　梅雨こそお買い物へ
 

プランタン銀座では雨が降ると、店舗ごとに様々なサービスを実施する。・ネイルアート・洋菓子…雨の日だけの値引きやプレゼント用意。
　雨が降ると買い物に出かけるのもおっくうになりがちだが、百貨店などの中には梅雨時ならではの特別サービスを実施しているところもある。雨の日だけの値引きやプレゼントを用意しているのだ。気象予報会社も、梅雨時の悩みを解消するための情報サービスを始めた。

　東京・銀座のデパート「プランタン銀座」では、雨が降り始めると、店内のあちこちのテナントに「雨の日サービス」ののぼりが立つ。例えば、生花店「フルール・ドゥ・プランタン」では３１５０円以上のフラワーアレンジメントを購入すると２０％割引に。このサービスを知っていて、わざわざ雨の日に買いに来る人もいるのだとか。

　ほかにも、化粧品売り場で来店者に化粧品のサンプルを配ったり、子供服店で３１５０円以上購入した人にポーチをプレゼントしたり。

　プランタン銀座広報の福原裕紀さんは「雨が降ると、買い物客の足も遠のきがちです。出かける楽しみを提供し、わざわざ来てくださった方への感謝の気持ちを込めて、こうしたサービスを行っています」と話す。

　京王百貨店新宿店（東京）８階のネイルサロン「ネイルズユニーク」では、４２００円以上のコースを受けた人に、つめ１枚分のネイルアートをプレゼントしている。関東地方が梅雨入りした６月１４日から始め、２７日まで２週間の限定サービスだ。

　そごう大宮店（さいたま市）では、地下食品売り場で様々なサービスがある。雨の日に量り売りの洋菓子を増量してくれる店や、総菜を一定金額以上購入すると「おまけ」がもらえる店もある。

　百貨店以外でも、書店の「青山ブックセンター」では東京都内の６店舗と福岡市内の１店舗で、雨の日だけ洋書、洋雑誌を２割引きで販売している。開店時間中に雨が降れば、閉店まで割引は有効だという。７月１５日まで。

　気象予報会社は携帯に情報提供

　気象予報会社「ウェザーニューズ」（千葉市）では、携帯電話サイトで梅雨時限定の情報提供サービスを行っている。「雨の日に困らないようにするための予報です」と同社広報。

　同社は、サイトの利用者１万４０００人を対象に行ったアンケート調査をもとに、雨の日の困りごと１００項目を抽出。「傘いる？」「自転車乗れる？」などの通勤、通学関連のものから、「冠水」「土砂災害」などの防災関係まである。

　利用者は１００項目の中から、自分の関心のある項目を一つ選び、最寄りの駅や施設など予報地点を登録する。例えば「傘いる？」の項目を選ぶと、登録した地点で「傘がいる」ほどの雨が降りそうになると、利用者にメールで知らせが届く仕組みだ。サイトの登録料は月額１０５円。

（2007年6月19日  読売新聞）

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